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    帰郷

    2009
    03-02
    ロタリンギア領ド・モンストルレ家の主館、シャトー・ド・エーデンブールの一室、“黄金炎の間”。
    室内の装飾は全て炎のモチーフで統一された煌びやかな大広間であり、
    過去1000年に遡る一族の重要な決定は全てここで行われてきた。


    フリーデリーケ・フォン・マッケンゼン(母親)
    「…あら、ジョフロア。もう着いたの? おかえりなさい! 本当に、久しぶりね――
    って、ジークリンデ! あなたまで戻ってきたの! こっちには用事は無いでしょ、
    さっさと帰りなさい!」


    エリーズ・オリオール(管理人にして狩りの師匠)
    「ジョフロア様――よく、ご無事でお戻りになられました…! ご活躍のお噂、大変うれしく
    思っておりますよ。さぁ、どうぞこちらに…(ジョフロアを暖かく丁寧に案内しながら、
    さりげなくジークリンデを無視した)」


    ユーグ・ド・モンストルレ(兄)
    「おぅ、久しぶりだな…ジョフロア! ジャポンはどうだったか? サムライは見れたか? 
    ニンジャは? ……じ、ジークリンデッ! 貴様、何故ここにいるっ! 緊急事態発生! 
    衛兵! 衛兵ーッ!」 


    ジョゼフ・ド・モンストルレ(父親)
    「…あぁ、ジョフロアか。長旅、ご苦労だった。家族全員で集まるのも、久しぶりだな。
    もちろん、例によってジークリンデは呼んでないぞ。安心して……ん? どうやら、
    状況に多少の変化があるようだな…フッ(隣に立つジークリンデを見て、苦笑した)」


    そして…
    ハインツ・フォン・マッケンゼン(母方の祖父にして一族の支配者、“世界を護りし者”)
    「はっはっはっ、ジョフロア! まだ、生きていたか! ――よかろう、お前が次の“守護者”だ。
    何を護るか知らんが、決して気を抜くなよ?
    …で、ジークリンデ。頼むから、ジョフロアの邪魔だけはしてくれるな。お前が近くにいると、
    未だにこの俺でも、生きた心地がしない……」
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    恐怖の記憶

    2008
    07-22
    …時々、何かを思い出しそうになる。


    何かを、護らなければならなかった。
    何かを、護ることができなかった。
    何かを、永遠に喪った。
    「…だが、何を?」


    護りたかった。
    許せなかった。
    助けれる、と思った。
    「…だが、できなかった」


    ――そして、恐怖だけが、残った。


    自らの無力。
    相手の圧倒的な力。
    状況を打開することができない、絶望的な閉塞感。
    「…だが、何か行うことは、できた筈だ!」


    次は、必ずやり遂げてみせる。
    恐怖に負けず、絶望に負けず、動き続ける。
    力弱き者を軽蔑し、力奮わない者を嘲笑し、力でも解決できない状況すら、
    …乗り越えてみせる!


    ――何かを恐れることより、何かを躊躇うことより、何かを見過ごすことより、
    何でも良い、何かを成す事が、重要だ。そんな単純な事実を、思い出した。


    「…ついに、思い出したか。そう、それが、“守護者”の、第一歩だ」

    過去は現在を支配し、未来によって解放される。

    2008
    04-27
    バッハの無伴奏チェロ組曲第1番、ト長調。


    この曲を聴くと、何かを思い出しそうになる。


    祖父は護ったが、護った人々から疎外された。
    伯父は護ったが、護りながら自らを喪った。
    母は護ろうとしなかった。護らずに、共に歩み続けている。


    ――そして自分は、護り抜くと誓った。
    「…だが、何を?」


    この曲を聴くと、何かを思い出しそうになる。


    かつての誓約。自分の誇り。絶対に見付けなければならない、大事な物。
    …果たして、思い出すべきなのだろうか? 今でも。

    断片

    2008
    04-07
    ・ベルリン,1945
    『…総統閣下は自ら死を選ばれた。この戦いも、終わりが見えてきたな…』
    「関係無い。当方には、この戦いどころか世界の終焉が…今や見えているよ」
    『…貴君がそれを言うか――さすがに旧支配者の一柱、伊達ではないな』
    「あぁ、全くだ。しかし、それもまた関係は無い。当方は…義務を果たすのみ、だ」
    『…誉れ高きあの“守護者”としてか。しかして貴君、一体何を守護すると誓ったのだ?』
    「言わなければならんのか、友よ?」
    『…間も無く、ここも地獄になる。冥土の土産にぜひ聞かせてくれ、我が親友ハインツ…』


    「――世界を、だ」



    ・パリ,1970
    『お坊ちゃま、ここは危険です! 早く…早くお逃げ下さいッ!』
    「だめだよ、エリス…ぼくは、まもらなきゃ、いけないんだ」
    『! お坊…いえ、ジョルジュ様! 彼女は、もう無理です! 早く逃げて…』
    「いや、ぼくにはわかるんだ…イーディケがいもうと、だからかな。それとも、ぼくが…」
    『…ジョルジュ?』


    「……“しゅごしゃ”だから、かな」


    ・カマクラ,2006
    『フリーデリーケ様、本当に、本当に宜しいのですかッ!」
    「くどいわね、エリー。あの子がそれを望んだのだから、放っておきましょう」
    『…でも! ジョフロア様はまだ、“守護者”として認められていません! それなのに…』
    「ホント、心配性ね、エリーは。大丈夫よ、あの子は――兄さんみたいには、ならないわ」
    『! …イーディケ、でも、その根拠は?』


    「そうね……何となく、よ」


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    ラハティエル・フォン・マッケンゼン

    Author:ラハティエル・フォン・マッケンゼン
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